ビクトリア・アザレンカが全米オープンテニスにおいて倒れる!,熱中症か脳震盪かコート上は37度以上〜

.<テニス全米オープン>◇3日目◇1日(日本時間2日)◇ニューヨーク・ナショナルテニスセンター



 米東海岸を襲う熱波で、8月31日のニューヨークは最高で35・5度の記録的な暑さを観測。この日もコート上は37度以上になった時間帯もあり、女子は最終セットにもつれた場合、選手の要望があれば第2セット後に10分間の休養が取れるなどとする暑さに関する大会規定が前日に続き適用された。



 女子シングルスでは、第10シードのアザレンカ(ベラルーシ)が試合中にコートに倒れ込み、病院に運ばれるハプニングも。原因は明らかにされず、主催者は「暑さに起因するものではない」との声明を出したが、対戦したドゥルコ(アルゼンチン)は「本当に暑かったし、湿度も高くてやりにくかった」と、過酷な環境を振り返った。

Struggling with heat and a possible appendix related problem, Victoria Azarenka collapsed on court during her second round match with the Argentine Gisela Dulko.
ビクトリア・アザレンカ ダウンする瞬間 全米オープンテニス Youtube


全米オープンテニスの女子シングルス2回戦の試合中に倒れ、途中棄権したベラルーシビクトリア・アザレンカ。軽い脳振盪(しんとう)と診断された。「試合が進むにつれ、気分が悪くなっていった」と語った。


★ビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka, ベラルーシ語: Вікторыя Азарэнка, 1989年7月31日 - )

ベラルーシ・ミンスク出身の女子プロテニス選手。2007年の全米オープンと2008年の全仏オープン混合ダブルス部門で優勝し、4大大会の混合ダブルスで2勝を挙げた選手である。これまでにWTAツアーシングルス3勝、ダブルス3勝を挙げる。身長180cm、体重60kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち



アザレンカは母親の勧めで7歳からテニスを始めたが、家族の中でテニスをしているのはビクトリア1人だけである。2004年にウィンブルドンジュニア女子ダブルス部門で優勝し、2005年には全豪オープン全米オープンのジュニア女子シングルス、全仏オープンウィンブルドンのジュニア女子ダブルスで優勝した。ジュニア女子ダブルスでは、アグネシュ・サバイハンガリー)とのコンビで2大会連続優勝を達成している。2005年から女子テニス国別対抗戦・フェドカップベラルーシ代表選手になった。



2006年から4大大会の本戦に出場し始め、全米オープンで初めての3回戦進出を決める。17歳のアザレンカは1回戦で第11シードのアナスタシア・ミスキナを破った金星の後、3回戦でアンナ・チャクベタゼロシア)に敗れた。全米オープンの後、2006年10月のウズベキスタンタシュケント大会で、アザレンカは同じベラルーシタチアナ・ポウチェクとペアを組んでダブルス初優勝を飾り、シングルスでも準決勝まで進出した。



2007年の全豪オープンで、ビクトリア・アザレンカはベラルーシの先輩選手マックス・ミールヌイとペアを組んだ混合ダブルス部門で決勝に勝ち進み、ベテランペアのダニエル・ネスターカナダ)&エレナ・リホフツェワ(ロシア)組に 4-6, 4-6 で敗れて準優勝になった。この年は全仏オープン以外の4大大会で3回戦に勝ち残る。全米オープン3回戦では元世界1位のマルチナ・ヒンギスを破った後、初進出の4回戦で2004年の優勝者スベトラーナ・クズネツォワに 2-6, 3-6 で敗れた。この後、アザレンカとミールヌイは混合ダブルスで全豪オープンに続く決勝進出を果たし、リアンダー・パエスインド)&メガン・ショーネシーアメリカ)組を 6-4, 7-6 で破り、アザレンカはここで初めてのグランドスラム・タイトルを獲得した。



2008年全豪オープンで、アザレンカは初めて女子シングルスの「第26シード」に選ばれ、3回戦で大会前年度優勝者のセリーナ・ウィリアムズに敗れた。同大会では女子ダブルスで活躍し、シャハー・ピアーイスラエル)とペアを組んで決勝に勝ち進んだが、ウクライナの姉妹ペアであるアロナ・ボンダレンコカテリナ・ボンダレンコ組に 6-2, 1-6, 4-6 の逆転で敗れ、準優勝に終わった。全仏オープンでは、シングルスは4回戦でスベトラーナ・クズネツォワに敗れたが、混合ダブルスでボブ・ブライアンアメリカ)とペアを組み、決勝でネナド・ジモニッチセルビア)&カタリナ・スレボトニクスロベニア)組を 6-2, 7-6 で破って優勝した。これにより、アザレンカは混合ダブルスで全仏オープン全米オープンの2冠を獲得したことになる。8月の北京五輪にもベラルーシ代表選手として初出場し、シングルス3回戦でビーナス・ウィリアムズに敗れた。



2009年1月、アザレンカはブリスベン国際勝戦マリオン・バルトリフランス)に 6-3, 6-1 で快勝し、女子ツアーシングルス初優勝を達成した。同年の全仏オープンで、アザレンカは初めてのシングルス・ベスト8に入り、女子ダブルスでエレナ・ベスニナ(ロシア)と組んで準優勝した。アザレンカとベスニナは、決勝で2連覇を目指したスペインペアのビルヒニア・ルアノパスカルアナベル・メディナ・ガリゲス組に 1-6, 1-6 で完敗した。この年は女子ツアーでシングルス3勝・ダブルス2勝を挙げ、彼女はシングルス・ダブルスともに世界ランキングトップ10入りを果たした。



4大大会ダブルス優勝

全仏オープン 混合ダブルス:1勝(2008年)/女子ダブルス準優勝:2009年 [パートナー:ボブ・ブライアン]

全米オープン 混合ダブルス:1勝(2007年) [パートナー:マックス・ミールヌイ]

全豪オープン女子ダブルス準優勝:2008年/混合ダブルス準優勝:2007年)