滋賀県出身の村山春奈さん(25)が゜ラテアート」の技術を競い合う世界大会(ロンドン)で優勝!

ラテアート」の技術を競い合う世界大会が23日、英ロンドンで開かれ、日本代表として出場した滋賀県出身のバリスタ(コーヒー入れ職人)、村山春奈さん(25)が優勝した。同大会での日本人の優勝は初めて。

 「ラテアート」はエスプレッソコーヒーにミルクを注ぎ、表面にハートや葉などの模様を描く技術。大会には各国からバリスタら計35人が参加し、それぞれ8分間で3種類のコーヒーを入れ、味やデザインを競った。

 村山さんはハートが幾層にも重なる絵柄や、枝垂れ柳をイメージしたものなど難易度の高い技に挑み、審査員から高い評価を得た。優勝盾を手にした村山さんは、「日本を代表しているので(デザインに)国柄を出すよう努めた。いろいろな人に支援してらって、ここまで来られてうれしい」と笑顔で喜びを語った



エスプレッソに泡立てたミルクを注いで模様を描くラテアート。6月にロンドンで開かれた世界大会で、33か国の代表の頂点に立ち、初の日本人チャンピオン輝いた。「その瞬間のことはよく覚えていないけど、後からうれしさがこみ上げてきた」と声を弾ませる。



 滋賀県近江八幡市カフェでコーヒーを入れる職人「バリスタ」を務める。店に入った当初はホールスタッフだったが、ラテアートを知り、「人を楽しませる飲み物がある」と感動。すぐに魅力にとりつかれ、4年前に転身した。



 それ以来、営業終了後や休日に練習に取り組む日々。高い集中力が求められるだけに、何度もくじけそうになったが、「お客様に喜んでもらいたい」との一心で技術を磨いた。大会では難易度の高いオリジナル図柄「しだれ柳と桜」を成功させ、繊細かつ優雅な「和の美」を世界の舞台で披露した。



 実は好きな飲み物が「牛乳と水」のため、コーヒーの味を覚えるのに苦労した。「見ても飲んでも癒やされる最高の一杯を」。味でも極みに挑戦することを誓っている



★村山春奈(25)(東近江市大萩町)



クラブハリエ牟禮カフェ(滋賀県近江八幡市宮内町)

http://clubharie.jp/index.html

ラテ・アートまたはコーヒー・アートは、バリスタによりエスプレッソを基本とする飲み物の上で作られたデザインをさす。こうしたデザインは通常1・2種類の方法で作られ、時にそれらの組み合わせが用いられる場合もある。

ラテアート ハートの作り方 Youtube



第1の方法は、水差し(ミルク・ピッチャー)から出るミルクの流れを操ってエスプレッソに入れるものである(フリープア (free pour) ・ラテ・アートとして知られる)。このフリープアによる一般的なデザインには、バラ飾りや葉、ハートの絵が含まれる。第2の方法は、温度計(表示盤とは反対側の針先端部分)や型版やパウダー、ミルクの泡など、他の用具を使用して作るラテ・アートである(こちらは「エッチング」として知られる)。温度計針は書道での筆の様に使う(黒色のエスプレッソ抽出液を少しだけ付着させ、書道での墨汁の様に使う)。カプチーノカフェ・モカエスプレッソ・マキアート表現の一部であるにもかかわらず、ラテ・アートの多くは通常、泡を作るそのミルクの割合からカフェ・ラッテによく見られる。エスプレッソをベースとした高品質の飲み物の人気が上昇するにつれ、ラテ・アートの装飾技術もまた進歩していった。



ラテ・アートやカップの中の芸術的な表現への人気が高まり、世界中で専門家(バリスタ)達がそのラテ・アートの腕を競う大会が行われ始めた。ラテ・アートの大会やバリスタ達の討議において、ラテ・アートの専門家達にはいかに目を引くアートを用いて飲み物を完成させるかを考慮する前に、エスプレッソや蒸したミルクの、品質を第一に考えることが奨励されている。