日本女子バレーが全勝で高さのポーランドを3-1で下す。サーブで崩して相手攻撃を抑え、守備から攻撃が成功!

日本、全勝ポーランド破った!

 バレーボール・ワールドグランプリ岡山大会第3日(14日、岡山県体育館)飛び込んだ、拾った! 1次リーグ試合を行い、世界ランキング5位の日本は、同11位で4戦全勝のポーランドに3−1で勝ち、通算4勝1敗とした。ポーランド戦で続いていた連敗も5で止めた。サーブで崩して相手攻撃を抑え、守備から攻撃のリズムをつくった。合言葉の「世界一のレシーブ力」に磨きをかけ、ポーランドの高さにも屈しなかった。

腰を落として、食らいつく。迷わず、ボールへ向かって飛び込んだ。「サオリン」木村沙織(23)=東レ佐野優子(31)、山口舞(27)=岡山シーガルズ=が、強烈なスパイクに体を張って果敢にレシーブ。守備からの逆襲で活路をこじ開けた。



 今大会、ポーランドはこれまで4戦全勝と好調をキープ世界ランクは日本より下ながら、昨年、真鍋政義監督(46)が就任以降は5度の対戦で全敗。奪ったセットもわずか2つと、平均身長1メートル84(日本は1メートル76)という「高い壁」を突き崩すことができなかった。だが、スパイクを拾い続ければ、連帯感も強くなる。真鍋監督は「全員が一致団結したね」。



 「世界一のレシーブ」を合言葉に、今年招集された2度の国内合宿、計約5週間では大学の男子3選手を呼び、徹底してサーブ、スパイクを受けた。当然、女子よりも速く力強い球は、世界の男子トップ級のスパイクでは時速150キロを超すといわれる。レシーブが得意のリベロ佐野でさえ、上げることができなかったほど。サオリンは何度もボールが体を直撃し、アザだらけにもなった。それでも、「そういう球を受けることで目が慣れた」。この日、サーブレシーブ成功率は58・33%。「レシーブがよくなってきた」と自信を深める。



 さらに、スタッフが5連敗していた際の数字をもとに、相手の攻撃パターンや成功率が高いコースを選手に伝授。「相手の得意コースはみんなの頭に入れさせた。あとはそこをブロックし、空いたコースへレシーブに入ることを徹底させた」(真鍋監督)と研究の成果も披露した。



 強豪ブラジルや中国との対戦に向けたシミュレーションもできた。高い壁を打ち砕くため、地上戦で拾いまくる