浅田真央SP2位安藤美姫4位鈴木は11位、首位はキム・ヨナ、3位はロシェットバンクーバー五輪

script_afpbb_news,http://jss.afpbb.com/sdata/newsdelivery/ameba/js/utf8/5392000/e749899e1dfb425160e45da8d57e40d7.js2010年バンクーバー冬季五輪フィギュアスケート女子ショートプログラム(SP)。韓国の金妍児Yu-Na Kim、キム・ヨナ、)が、世界歴代最高の78.50点で首位に立った。



 2位には73.78点で浅田真央Mao Asada、日本)が、3位には71.36点でジョアニー・ロシェットJoannie Rochetteカナダ)がつけた。



 現世界女王の金妍児は、2位浅田に4.74点差、3位ロシェットに7.14点差をつけて25日のフリースケーティング(FS)に臨む。



 過去2シーズンで唯一金妍児を破っている元世界女王の浅田は、金妍児の直前の滑走で出だしのトリプルアクセルダブルトウループのコンビネーションジャンプ、続くトリプルフリップダブルアクセルを成功させるなど、ほぼ完璧な演技を披露した。



 2009年の世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2009)で銀メダルを獲得しているロシェットは、母の死の動揺を見せることなく堅実なパフォーマンスを披露し、演技後には観客席からスタンディングオベーションが巻き起こった。



 ロシェットの母テレーズ(Therese)さんは21日、応援のためバンクーバー入りした直後に心臓発作のため亡くなっていた。

 

 日本の安藤美姫Miki Ando)は64.76点で4位、鈴木明子Akiko Suzuki)は61.02点で11位、米国の長洲未来Mirai Nagasu)は63.76点で6位だった

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バンクーバー冬季五輪フィギュアスケートで注目の女子は23日(日本時間24日)、バンクーバーのパシフィックコロシアムでショートプログラム(SP)が行われ、浅田真央(19)=中京大=が73.78点で2位になった。安藤美姫(22)=トヨタ自動車=は4位、鈴木明子(24)=邦和スポーツランド=は11位だった。首位には78.50点で金妍児(19)=キム・ヨナ、韓国=が立った。





浅田真央



ヤマ場だと思っていたSPを無事滑り切れて、すごくうれしかった。ほっとした。最後のほうは五輪で滑っていると実感した。トリプルアクセルは足が震えていたけど、信じて跳んだ。練習してきたので自分を信じてやるだけだと思った。(フリーも)しっかり落ち着いてやるだけ」



安藤美姫



「連続ジャンプで回転不足だったのがすごく残念。プログラム自体はリラックスして滑れた。フリーではできる限りのパフォーマンスをしたい」



鈴木明子



「自分の出せるものは出せた。61点はまずまず。ジャンプのミスは仕方ないと思ってリカバーした。ステップに入るところで、ここで滑るのは幸せと思えた。ミスした悔しさはフリーで返したい」



金妍児



「これが五輪なんだという思いが止まらない。この時をずっと待っていた。自分の演技を楽しめた。気持ちいい」



真央は女子SPで初めてトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を成功させた。続けてダブルトゥループも決め、続けてトリプルフリップも成功、後半のダブルアクセル完璧に決めてノーミスで演技を終え、飛び上がって喜びを表現しながら、笑顔で大歓声に応えた。演技終了後「ホッとした。良かったです」と安堵の表情を見せた。そしてフリーへ向けて「しっかり落ち着いてやること」と話した。



 美姫は最初のトリプルルッツトリプルループコンビネーションは成功させたが、2つめのループをやや強引に決めた。その後のトリプルフリップダブルアクセルを成功させ、特に大きなミスなく演技を終えた。しかし、得点は64.76と伸びず、4位スタート。得意のフリーでの巻き返しを狙う。



 鈴木は61.02点で11位スタートとなった。最初のトリプルフリップでバランスを崩し手をついてしまった。しかし、続くトリプルループ、ダブルトゥループのコンビネーションは上手にまとめた。その後は大きなミスなく演技を終え、笑顔を見せリンクを後にした。



 長洲未来(16)はシーズンベストとなる63.76点を記録し、6位につけた。最初のトリプルルッツ、ダブルトゥループを成功させると、続くトリプルフリップをしっかりと決めた。その後もダブルアクセルなども無難にこなし、大きなミスもなく演技を終えた。



 金妍児は気合の入った表情で登場し、トリプルツッツ、トリプルトゥループのコンビネーションジャンプを成功させた。トリプルルッツも見事に決めて、後半のダブルアクセルも成功させてノーミスで演技を終えた。



 大会直前に母親が急死する悲劇に襲われたジョアニー・ロシェット(24)=カナダ=は71.36点で3位につけた。地元の大声援の中、演技を開始。最初のトリプルルッツ、ダブルトゥループを見事に決めると、続くトリプルフリップも成功させた。大きなミスも無く演技を終えると、会場からは割れんばかりの拍手。ロシェットは堪えきれずに涙を流しながら声援に応えた。



進出条件: 上位24人がフリーに進出

順位 選手 国・地域 得点 進出区分

1 金姸児 (キム・ヨナ) 韓国 78.50 フリー

2 浅田真央 (あさだ・まお) 中京大 73.78 フリー

3 ジョアニー ロシェット カナダ 71.36 フリー

4 安藤美姫 (あんどう・みき) トヨタ自動車 64.76 フリー

5 レイチェル フラット 米国 64.64 フリー

6 長洲未来 (ながす・みらい) 米国 63.76 フリー

7 カロリナ コストナー イタリア 63.02 フリー

8 アリョーナ レオノワ ロシア 62.14 フリー

9 エレーネ ゲデバニシビリ グルジア 61.92 フリー

10 ラウラピスト フィンランド 61.36 フリー

11 鈴木明子 (すずき・あきこ) 邦和スポーツランド 61.02 フリー

12 Ksenia Makarova ロシア 59.22 フリー

13 ユリア シェベシュチェン ハンガリー 57.46 フリー

14 シンシア ファヌフ カナダ 57.16 フリー

15 サラ マイアー スイス 56.70 フリー

16 郭萊整 (クァク・ミンジョン) 韓国 53.16 フリー

17 キーラ コルフィンランド 52.96 フリー

18 Cheltzie Lee 豪州 52.16 フリー

19 劉艶 (りゅう・えん) 中国 51.74 フリー

20 エレーナ グレボワ エストニア 50.80 フリー

21 トゥバ カラデミル トルコ 50.74 フリー

22 Sonia Lafuente スペイン 49.74 フリー

23 サラ ヘッケン ドイツ 49.04 フリー

24 アナスタシア ギマゼトジノワ ウズベキスタン 49.02 フリー

25 Isabelle Pieman ベルギー 46.10

26 Miriam Ziegler オーストリア 43.84

27 Teodora Postic スロベニア 43.80

28 イバレイトマイロワ スロバキア 41.94

29 ジェナ マコケル 英国 40.64

30 Anna Jurkiewicz ポーランド 36.10