小椋久美子涙の引退セレモニー

 バドミントン女子ダブルスの「オグシオ」として人気を集め、1月に現役を引退した小椋久美子さん(26)の引退セレモニーが11日、大阪府守口市民体育館で、大阪国際チャレンジの試合前に開催された。



 黒いジャケット姿の小椋さんは「皆さんの応援があってここまで来られた」とあいさつ。指導を受けたコーチや、元パートナー潮田玲子三洋電機)から花束を受け取ると、涙があふれた。



 三洋電機を退社して現在は静養中。今後については「大好き子どもたちにバドミントンの楽しさを伝えていけたらいい」と話した。


★小椋 久美子(おぐら くみこ、1983年7月5日 - )は、三洋電機株式会社の元社員で、元女子バドミントン選手



潮田玲子との女子ダブルスペア「オグシオ」として全日本大会5連覇。北京オリンピック出場(5位)。



人物

身長171cm。体重64kg。血液型A型右利きニックネームおぐっち。



趣味は小物集めや映画鑑賞お気に入りの映画はラストサムライ



経歴

三重県三重郡川越町出身。川越町立川越南小学校に通っていた8歳のときよりバドミントンを始める。潮田とは同い年で小学生の頃から対戦しており、全国大会の常連となっていた。



川越町立川越中学校を卒業後、大阪の四天王寺高等学校に進学し下宿する。1年生の時、ジュニアナショナルチーム合宿で小椋と潮田はたまたまペアを組まされ、チーム1番手の正規ペアと対戦して勝ってしまった。3年生の時に正式にペアを組んだ。小椋の後衛から繰り出される破壊力のあるスマッシュが武器となった。



高校卒業を前に、地元の実業団入りか大学進学かで悩んでいた潮田を小椋が口説き落とし、2002年高校卒業後、潮田と共に三洋電機入社。



アテネ五輪出場を目指すが、2003年4月に潮田が虫垂炎、同年5月に小椋が足の指を骨折したことからアテネ五輪出場を逃す。国内大会では同年の全日本総合女子ダブルス準優勝。2004年には同年五輪代表選手であった山本静香山田逭子ペアを破り初優勝(以降、2008年まで同大会5連覇を達成)。



2005年にはアジア選手権女子ダブルスで準優勝。デンマークオープンで、初の大型国際大会優勝。2006年末の第15回アジア大会では銅メダルを獲得。2007年8月、世界選手権では、準々決勝でCHOU Chia Chi/KU Pei Ting(台湾)にストレート勝ちしベスト4入り。準決勝では連覇を狙った高崚/黄穗(中国)に1-2で惜しくも敗れたものの、山本・山田組以来4年ぶりとなる銅メダルを獲得。



2008年5月、前年4月からの五輪代表選考レースの結果、世界ランキング7位で北京オリンピック女子ダブルスへの出場権を獲得。小椋の腰椎捻挫再発によりベストコンディションには程遠い状態で8月の北京五輪に出場。1回戦は格下のデンマークペアにファイナルセットの接戦を制して勝利したが、続く準々決勝では優勝した中国ペアにストレートで破れ、5位入賞。



北京五輪後、2008年11月、全日本総合バドミントン選手権大会を最後に潮田とのペア解消を表明。全日本総合バドミントン選手権大会では決勝で北京五輪4位入賞の末綱聡子前田美順ペアをストレートで破り優勝、大会5連覇を達成し、オグシオとしての有終の美を飾った。



コンビ解消発表の時点でロンドンオリンピックの出場に明らかな意欲を示していたが、北京オリンピック以後は持病の腰痛の悪化に加え右足首などの故障もあり、2009年シーズン日本リーグ全日本選手権などの公式戦に一度も出場しなかった。



2010年1月12日、現役引退を発表。その後、3月20日付三洋電機を退職した



主な戦歴

国内試合

2002年

全日本社会人 ダブルス3位

オールジャパン シングルス優勝

2003年

オールジャパン ダブルス準優勝

全日本選手権7位

2004年

日本ランキングサーキット大会 ダブルス3位

全日本社会人大会 ダブルス優勝

オールジャパン ダブルス優勝

2005年

日本ランキング大会 ダブルス3位

全日本社会人大会 ダブルス優勝

オールジャパン ダブルス優勝

2006年

オールジャパン ダブルス優勝

2007年

オールジャパン ダブルス優勝

2008年

オールジャパン ダブルス優勝

国際試合

2003年

タイオープン ダブルス3位

アジアサテライト(タイ)ダブルス準優勝

2004年

ユーバー杯アジア予選 団体3位

2005年

韓国オープン ダブルスベスト16、混合ダブルスベスト8

ドイツオープン 混合ダブルスベスト16

全英オープン 混合ダブルスベスト16

ヨネックスオープンジャパン ダブルス3位

アジア選手権大会 ダブルス準優勝

デンマークオープン ダブルス優勝

2006年

全英オープン ベスト8

ユーバー杯(国別対抗世界選手権)日本代表 団体ベスト8

2007年

世界バドミントン選手権 ダブルス3位

2008年

北京オリンピック ダブルス ベスト8

賞詞

平成19年度文部科学省スポーツ功労者顕彰

本とDVD

バドミントン世界選手権2007

熱闘 オグシオ Road to Champion

オグシオファイナル

小椋久美子&潮田玲子のバドミントンダブルスバイブル―基礎編

小椋久美子&潮田玲子のバドミントン ダブルスバイブル―レベルアップ

オグシオ!―小椋久美子&潮田玲子パーフェクトブック

オグシオデイズ

オグシオ公式写真集 ROAD TO BEIJING