日本女子プロゴルフ界に美人超新星出現"中村香織"器械体操で身につけた柔軟性とバネで活躍し、人気急上昇

日本女子ゴルフ界にまた新星が現れた。先週行われたスタジオアリス女子オープン（兵庫・花屋敷ＧＣよかわＣ＝６５０４ヤード、パー７２）。最終日は有村智恵が朴仁妃をプレーオフで下し、今季初優勝を上げたのだが、２アンダーの３位と大健闘を見せたのが、マンデートーナメントから出場した２３歳の中村香織だ。

　プロに転向したのは２００７年８月だが、０７、０８年の獲得賞金はゼロ。０９年９月のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメントで２０位。同年１０月のステップ・アップ・ツアー、ＰＡＲ７２／Ｓｈｏｔ　Ｎａｖｉレディスで初優勝を果たした。



　この中村香織、女子プロゴルファーとしてはちょっと異色な経歴を持つ。４歳で器械体操を始め、小５で五輪強化選手に選ばれ、ナショナルチーム入り。段違い平行棒で全国優勝するなど、将来を嘱望された体操少女だったのだ。



　しかし、小６の時に腰骨が削れる症状に見舞われ、競技を断念。オリンピック出場の夢はかなわなくなったが、父親の勧めもあって１２歳からゴルフを始めた。元体操選手だけあって、１５３センチ、５０キロとスリムな体形。今でも「宙返りができる」というから、運動神経は抜群だ。



　先週は優勝こそ逃したが、マンデーから出場して“世界の宮里藍”（１アンダー、４位）に勝ったのだから、将来性は有望。表彰台の上で得意の宙返りを披露する日も、そう遠くないかもしれない。

「優勝したら、グリーンでバク転をするかもしれない」と語っていた。

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★中村香織

所属 フリー

生年月日 1986/10/01

身長 153cm

体重 ５０kg

血液型：Ａ

プロ入会：2007年

出身地 京都府

出身校：立命館大学（中退）



得意クラブ アイアン

ゴルフを始めた時の年齢 12歳

ゴルフを始めた動機 父の勧め

ドライバー平均飛距離 ２４０ヤード

ベストスコア ６８（比良）

目標とする人 タイガー・ウッズ

器械体操で身につけた柔軟性とバネ。

アイアンショットに自信あり

スポ−ツ歴 器械体操（全国大会種目別優勝・オリンピック強化選手）

家族 祖父 両親 弟

趣味 食べる事 音楽 映画鑑賞

好きな色 黒 白 ピンク

愛車 ワーゲンポロ

ホールインワン 1回

中村香織自己紹介



　私がゴルフを始めたのは12歳のとき。それまでは器械体操をやっていました。ジュニアの全国大会の段違い平行棒で優勝して、ナショナルチームのメンバーに選ばれ、本気でオリンピックを目指していたんですよ。残念ながら足や腰のケガで断念してしまい、かわりにゴルフを始めたのですが、当時一緒に体操の練習をしていた仲間のうち数人がオリンピックに出て活躍しました。それを見ると、すごく自分の励みになります。

　それに、体操によって身につけたことはゴルフにもプラスになっています。柔軟性は体操に欠かせませんが、ゴルフでも長所になります。体のバネもそう。自分がイメージした動きをすれば結果がついてくるのも、体操とゴルフの共通点ですね。

　プロテストに合格したのは去年です。この春まで、プロと大学生と二足のわらじを履いていたのですが、ゴルフに集中するために大学を辞めました。ただ、2年以内に復学すれば、これまでに取った単位は有効なので、復学も狙いつつなのですが……。

　私の場合、大学に入るまでは、プロになろうなんて考えたこともなかったのですが、だんだん気持ちが変わっていきました。（宮里）藍さんや（横峯）さくらさんが活躍して、同い年の（諸見里）しのぶ（プロ）が日本女子アマに勝つのを見て、「私もあんなふうになりたい」と思ったんです。それに、アマチュアの試合に出ているうちに、「学生時代でゴルフを終わらせるのはイヤだ。トコトンやってみよう」と考えるようにもなりました。

　そう思った瞬間には、もう江連忠さんのゴルフアカデミーを訪ねていました（笑）。江連さんには断られてしまったのですが、どうしてもお願いしますと頼み込んで、お弟子さん（前田純一氏）に見てもらえることになったのです。

　それが大学1年のことですが、当時はとにかく体力がなかったので、ゴルフだけでなく筋力トレーニングにも力を入れました。食事に関しても、いろいろな人に聞いたり、本を読んだりして、高たんぱく・低脂肪の食事を摂るよう心がけました。おかげで、体重が半年で6キロ増えて、飛距離が出るようになって、それなりのゴルフができるようになったんです。今でも、食事にはかなり気を使っています。

　レギュラーツアーでは、まだ満足な成績を残せていないのですが、去年とくらべると、技術的にはかなり成長していると思います。





アイアンは、7番より短い距離なら、かなりの確率でバーディーチャンスにつけられる自信が出てきたし、ドライバーも以前よりターゲットを絞って打てるようになりました。その結果、4、5ホールで確実に1ストロークは縮まっていると思うのですが、一方で、一打の大切さも感じています。今年は、マンデーにしても、本戦にしても、一打足りなかった、というのが本当に多いんです。何かきっかけがつかめれば、ポーンと抜け出せるかなと思うのですが……。

　テレビやコースで観戦している方には、「あ、なんかこの子違うな」と思わせたい。「ちょっと変やぞ」とか「見ててオモロイな」というのでもいいんです（笑）。もちろん強くなりたいけれど、他の人とは違う空気をもった選手になりたいと思っています。

　同期の人たちが活躍しているので、自分自身、歯がゆい気持ちはあります。でも、花が咲く時期は人それぞれだと思うし、今までやってきたことも、これからやることも絶対に報われるはず。だから、今、一生懸命やっていれば、絶対に結果はついてくると思っています。





ALL TIME RECORD

　主な戦歴 　 年度 トーナメント名 順位

2009年 ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント 20位T

2009年 日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 23位T

2009年 ヴァーナルレディース 25位T

2009年 伊藤園レディスゴルフトーナメント 25位T

2009年 ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント 33位T

2009年 廣済堂レディスゴルフカップ 45位T

2009年 マスターズＧＣレディース 45位T

StepUp 2009年 ＰＡＲ７２／Ｓｈｏｔ Ｎａｖｉレディス 優勝



■生涯獲得賞金 - -

年度 獲得賞金 賞金順位 平均ストローク

2010年 \4,200,000　　 26位　 71.3333　

2009年 \5,826,250　　 77位　 74.8378　

2008年 \0　　 175位　 76.3000　

2007年 \0　　 170位　 77.1250