昨季の賞金王石川遼がスコアとなる58世界新記録で中日クラウンズ大逆転優勝

男子プロゴルフツアーの中日クラウンズ最終日は2日、愛知県東郷町名古屋GC和合コースパー70)で行われ、昨季の賞金王、石川遼(18)が18ホールツアー最少スコアとなる58の快記録をマーク。6打差18位からの一気の逆転で、通算13アンダー、267で優勝した。今季初優勝、アマ時代を含め、ツアー通算7勝目。



 18ホールの最少スコアは米ツアーが59、欧州ツアーが60で、世界の主要ツアーでの最少記録となる。



 石川がこの日奪った12バーディーと、前半9ホールのスコア28はいずれも日本ツアー記録に並ぶものだった。(賞金総額1億2千万円、優勝賞金2400万円)


男子ゴルフの中日クラウンズ最終日は2日、名古屋ゴルフ倶楽部和合コース(6545ヤード、パー70)で行われ、首位に6打差の18位でスタートした石川遼(18)が、日本、米国、欧州など世界主要6大ツアーの最少記録となる1ラウンド「58」の好スコアで回り、通算13アンダーで逆転優勝。



 2位に5打差をつけて今季初勝利、ツアー通算7勝目を挙げた。



 12バーディー、ノーボギーの石川は記録ずくめのラウンドを展開。前半にツアータイとなるハーフ「28」をマークして単独首位に立つと、後半もスコアを五つ伸ばした。日本では2003年に倉本昌弘が、パー71のコースで「59」を記録したのが最高で、米ツアー記録も「59」(パー72)。また1ラウンド12バーディーも日本ツアータイ(過去2人)だった。


石川遼(18=パナソニック)が世界記録となる「58」をマークして、6打差を逆転した。ツアー記録に並ぶ12バーディーを奪う快進撃に「自分が優勝したのが信じられない気持ちでいっぱい。バーディーパットがすべて1、2メートルについてくれて、そのパットをどうにか沈めることができた。気づいたら、バーディーが積み上がっていた。これをゾーンというのかなとも思ったけれど、すごく平常心でワクワクしながらプレーできた。すごく不思議な気持ちでした」と振り返った。51回目の伝統大会での勝利に「自分の名前が優勝者に刻まれた事実、その重みを感じています。夢に見てた瞬間が、こんなに早く訪れるとは思わなかった」と、声を弾ませた。