“叫び声女王”ブリート2位はなんとシャラポワ?女子プロテニス大声コンテスト

女子選手のエレガントな新作テニスウエアが話題を呼ぶ英ウィンブルドン選手権。芝コートでは純白ウエアがひと際映えるが、今年はどの選手の叫び声が一番甲高いか−が、英メディアの注目を集めている。国際テニス連盟(ITF)も叫び声について、声による妨害行為に当たる可能性があるとして禁止を検討しているようだ。



 ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した16歳のミシェル・ラルシェル・デ・ブリートポルトガル)は22日、ストレート勝ちを収めた。先の全仏オープンでは対戦相手がブリートの叫び声について「不愉快」と審判に苦情を呈した。




 ロイター通信によると、ブリートの叫び声は女子選手では最高の109デシベルに達しており、F1のレーシングカーが発する轟音(ごうおん)並みのうるささという。



 2004年優勝のマリア・シャラポワロシア)や昨年準優勝セリーナ・ウィリアムズ(米国)もこの日順当勝ちしたが、2人とも豪快なショットを繰り出すたび叫びまくった。「4歳のころから叫んでいる」というシャラポワの叫び声は101〜103デシベルセリーナは89〜90デシベルとされる。


飛行機が離陸する際の騒音は120デシベルライオンの雄たけびは110デシベル普通の叫び声は80デシベルで、有力女子選手の叫び声はかなりうるさい部類に入る。



 ウィンブルドン9回優勝のマルチナ・ナブラチロワは「叫び声は不正行為であり、止めさせなければ」と手厳しい。1991年ウィンブルドン男子シングルス優勝のミハエル・シュティヒ氏(ドイツ)は「女子選手はセクシーなのが売りなのに男勝りの叫び声はいただけない」と嘆く。シャラポワ記者会見でも叫び声が話題の中心になった。



 女子選手がコートで叫び声を上げるのは、集中力を高めたり、全身の力を込めてショットを打ったりするためで、1990年代に活躍したモニカ・セレス(米国)が始まりとされる。現在、“叫び声女王”ブリートはロイター通信に「私はずっとプレー中に叫んできた。叫ばなければ逆に気持ちが悪い」と話している。

ミシェル・ラシェール・ダ・ブリート

Michelle Larcher De Brito



5月24日現在

WTA
ランキング 111位(569.00p)



■国籍 ポルトガル

■出身国/居住国 ポルトガル/アメリカ

生年月日 1993年1月29日

■性別 女

利き腕 右利き(バックハンド両手打ち

■身長 165 cm

■体重 57 kg

■プロ転向日 2007年