重厚な演技力を誇る男女田村正和と米倉涼子、二大スターによる“豪華リレー

女優、米倉涼子（３５）と俳優、田村正和（６７）がテレビ朝日の木曜午後９時枠で連ドラ主役の“バトンリレー”を繰り広げることが２日、同局から発表された。１０月期に主演する米倉は国税査察官役、来年１月期に主演する田村は国選弁護人役を演じ、ともに「公平」を求めて悪と対峙する。

　重厚な演技力を誇る男女、二大スターによる“豪華リレー”が実現だ。



　１０月期ドラマで先陣をきる米倉の役どころは、金と欲にまみれた脱税者を追いつめる国税査察官。コスプレもいとわず、女の武器をすべて使って内偵捜査を進める通称「女豹」を演じる。



　米倉はすっかり、同局木９ドラマの顔だ。２００４年「黒革の手帖」のクラブママ役、０８年からの「交渉人」シリーズの刑事役で確固たる支持を集め、再び世の悪へと立ち向かう。「全力投球で闇の社会を暴いていきます！！　今秋を盛り上げて、次の田村さんにしっかりバトンをつなげたら」と意気込む。



　続く来年１月期でバトンを引き継ぐ田村は、０６年のＴＢＳ系「誰よりもママを愛す」以来４年半ぶりの連ドラ。田村といえばフジテレビ系「古畑任三郎」での刑事役のイメージが強いが、今回は弱い人間のために闘う国選弁護人役だ。

すでに昨年１２月から撮影に入っており、田村は「毎回登場する法廷の場面では、現場を自分のものにするのに時間がかかる。前後左右、人、人、人というのはやりにくいものだ。暑い中、得手ではない役柄と格闘している毎日です」と、らしいコメントを寄せた。



　くしくも２人は、８月１日が誕生日。田村の主演ドラマがクランクアップ間近で、異例のバースデー直後の同時発表となった。ともにドラマタイトルは未定だが、共通テーマは「公平」。両番組を手掛けるプロデューサーは、「このニューヒーロー・ヒロインは今の鬱屈（うっくつ）した時代に、新しい風を送ってくれると思います」と期待をかけた。