所ジョージ畑の農作業で熱中症にかかるも自分で119番通報し、病院へ

所ジョージ熱中症救急搬送 農作業中に

 3日午後7時ごろ、東京都世田谷区成城で、タレント所ジョージ(55)が熱中症の症状を訴え、病院に救急搬送された。軽症だという。



 所属事務所によると、所は病院で点滴を受けたという。所さんは「世田谷ベース」と呼ばれる仕事場の畑で農作業を行っていた。



■一言

農作業(脳作業)をあまり熱中しすぎると熱中症になるのですね。


タレントの所 ジョージさん(55)が3日、東京・世田谷区の事務所の庭にある畑で、農作業中に熱中症の症状を訴え、病院に搬送されたことが分かった。所さんの所属事務所は「もう大丈夫です。軽い熱中症です。ご心配をおかけしました」とコメントを出した。







 総務省消防庁は3日、7月に全国の熱中症救急搬送で病院に運ばれた人が1万7,680人(速報値)に上り、全国統計を始めた2008年以降で最も多かったと発表した。



 岐阜県多治見市で今夏最高気温の39.4度が観測され、猛烈な暑さとなった。ピーク前後の7月19日から25日の1週間には9,895人が運ばれた。



 搬送者が最も多かったのは愛知県の1,669人。東京都の1,526人、埼玉県の1,484人、大阪府の1,051人が1,000人を超えた。



 気象庁は8月半ばまで全国的に気温が平年より高い状態が続くとして、熱中症に十分注意するよう呼び掛けている。



熱中症で病院に搬送された人が5月31日から8月1日の計9週間で2万1032人に上ることが総務省消防庁のまとめで分かった。うち98人が搬送直後に死亡した。死者は08年(7〜9月)47人、09年(同)16人で、今年は異例。入院後の死亡を含めると死者はさらに増加するとみられ、同庁は「熱中症は環境要因が大きく予防は可能」と注意を呼び掛けている。



 搬送されたのは、65歳以上が9994人で半数近くを占めた。842人は3週間の入院を要する重症だった。10万人あたりの都道府県別搬送人数では愛知が28.01人と最多。群馬、埼玉、三重、栃木、岐阜、福島各県も20人を上回った。週ごとでは7月19〜25日が9895人と最も多く、前週(同12〜18日)の1853人から急増。同26日〜8月1日は5460人で2番目に多かった


熱中症とは、暑熱環境で発生する障害の総称で、熱失神熱疲労(熱ひはい)、熱射病、熱けいれんに分けられます。

 スポーツによる熱中症事故は、適切に予防さえすれば防げるものです。

熱中症は、コンディショニングが崩れたときに発症しやすいものです。チェック項目としては以下の通りです。



練習前後の体重の確認

 どの程度の水分が発汗によって失われたのかを知ること。

 練習の前と後に体重を測り、表にしておく。翌日の練習前の体重測定時に、少なくとも減った分の80%は回復しているようにする。回復していなければ、水分補給が足らない、食事が確りとれていない、睡眠不足などの理由を考え、確りとるようにする。

(例 練習前60.0kg、練習後57.0kg、翌日の練習前に59.4kg以上)

  また、運動前後の体重を比べると、特に水分補給が適切であったかどうかがわかります。運動前後の体重減少が2%以内に収まるように水分補給を行うと良いと思います。(体重の3%以上の水分が失われると体温調節機能に影響がでるといわれています)



② 睡眠状況の把握

 睡眠不足は熱中症を引き起こしやすく、また、疲労の蓄積、集中力の低下などによってケガなどを誘発させますので、睡眠時間や睡眠状況をチェックしておく必要があります。

 睡眠時間は8時間以上、就寝と起床の時刻を一定にする、寝苦しくて寝れない、などのことが無いように気をつけてください。



③ 怪我、故障の把握

 軽い怪我や故障を持ったまま運動をすると、健康な状態に比べて、多くのストレスが体にかかります。通常より精神的にも体力的にも疲れる原因ですので、運動量のコントロール(通常より少なくする、故障しているところに負担のかからないものに変更する)や、運動を止めるといったことが必要となります。



その他

 発熱、疲労下痢(便通の状態)、二日酔い、貧血、循環器疾患なども原因となるので、チェックが必要です。とくに暑い時期は下痢になりやすいですが、下痢は脱水状態を引き起こし、水分を摂っても吸収が悪くなっているので、甘くみてはならないものです。

 

 熱中症にかかりやすい条件など

 熱中症にかかりやすい状態の者は以下の通りです。

 暑熱障害にかかりやすい者

○ 体力の弱い者(新入生や新人)

○ 肥満の者

○ 体調不良者

○ 暑熱馴化のできていない(暑さになれていない)者

風邪など発熱している者.

○ 怪我や故障している者

○ 暑熱障害になったことがある者

○ 性格的に、我慢強い、まじめ、引っ込み思案な者など



 以下のような疾患を持っている者は注意が必要です。

 暑熱障害の増悪因子

○ 高齢者

心疾患(冠状動脈疾患など)

高血圧

アルコール中毒

糖尿病

○ 発汗機能の低下者

  薬物(抗パーキンソン剤、抗コリン剤抗ヒスタミン剤)

  汗腺障害

  強皮症



 熱中症の起こりやすい環境や活動の条件などは以下の通りです。

 気象・環境・活動条件など

○ 前日までに比べ、急に気温が上がった場合

梅雨明けをしたばかりの時

○ 気温はそれほどでなくとも、湿度が高い場合

  (例: 気温20℃、湿度80%)

○ 活動場所が、アスファルトなどの人工面で覆われているところや

  草が生えていない裸地、砂の上などの場合

○ 普段の活動場所とは異なった場所での場合

  (涼しいところから暑いところへなど)

○ 休み明け、練習の初日

○ 練習が連日続いた時の最終日前後





日本体育協会が平成5年に「熱中症予防の原則」として

下記の8ヶ条を発表しています。参考にしてください。

 熱中症予防8ヶ条

1. 知って防ごう熱中症

2. 暑いとき、無理な運動は事故のもと

3. 急な暑さは要注意

4. 失った水と塩分を取り戻そう

5. 体重で知ろう健康と汗の量

6. 薄着ルックでさわやかに

7. 体調不良は事故のもと

8. あわてるな、されど急ごう救急処置