岡田 昌子(ソプラノ)「第46回日伊声楽コンコルソ」で優勝(歌曲賞も受賞)に「驚いている。もっと自分を磨いていきたい」

■全国の優れた若手声楽家が競うコンクール「第46回日伊声楽コンコルソ」(日伊音楽協会など主催)で、香川県さぬき市津田町出身のソプラノ岡田昌子さん(29)が優勝した。岡田さんは賞金計150万円などを獲得。また8月に東京で開かれる入賞者披露演奏会に出演し、オーケストラとの共演でオペラアリアを歌う。



 同コンクールは日本のオペラ界を担う人材発掘を目的に毎年開かれ、東かがわ市出身の林康子さんら多くの声楽家を輩出している。今回は計100人が出場。5、6月の一次、二次予選を経て、11日に東京都内で12人による本選を行った。



 本選で岡田さんは、ヴェルディエルナーニ」のエルヴィラのアリア、プッチーニトゥーランドット」のトゥーランドットのアリアと、プッチーニの歌曲「太陽と愛」を歌い、「歌曲賞」も受賞した。



 岡田さんは高松一高から東京芸大同大学院オペラ科に進み、林康子さんに師事。東京を拠点に各地でオペラや声楽のコンサートに出演し、2008年の県民ホール開館20周年記念オペラ「蝶々夫人」で主役を好演して話題を集めた。



 岡田さんは「ずっと目標にしてきたコンクール。素晴らしい出場者の中で優勝でき、驚いている。これを機にもっと自分を磨いていきたい」と話している。



 入賞者披露演奏会は8月22日午後2時からサントリーホールで行われる。



■「第46回日伊声楽コンコルソ」(読売新聞社、日伊音楽協会主催)の本選が11日、



東京・上野の東京文化会館で行われ、



ソプラノの岡田昌子さんが1位となり、



賞金150万円とイタリアへの往復航空券などを獲得した。 



岡田さんは歌曲賞も受賞した。



2位は今井俊輔さん(バリトン)、



3位は三戸大久さん(バス)で、



3人は、8月22日に東京・赤坂のサントリーホールで行われる



披露演奏会「イタリア・オペラ名曲アリア・コンサート」で、



読売日本交響楽団(指揮・現田茂夫)、



ソプラノの中丸三千繪さん、



バリトン大島幾雄さんと共演する。



入選者



【ソプラノ】小林実佐子、佐藤優子、鴫原奈美、角南有紀、



藤野沙優、本松三和



テノール】安保克則、岡坂弘毅



【バス】伊藤貴之"



第46回日伊声楽コンコルソ

本選結果速報

1 位 岡田 昌子 ソプラノ

2 位 今井 俊輔 バリトン

3 位 三戸 大久 バス

歌曲賞 岡田 昌子 ソプラノ



入 選 安保 克則 テノール

入 選 伊藤 貴之 バス

入 選 岡坂 弘毅 テノール

入 選 小林 実佐子 ソプラノ

入 選 佐藤 優子 ソプラノ

入 選 鴫原 奈美 ソプラノ

入 選 角南 有紀 ソプラノ

入 選 藤野 沙優 ソプラノ

入 選 本松 三和 ソプラノ

1〜3位入賞者は、8月22日(日)に東京・サントリーホール大ホールで行われる披露演奏会「イタリア・オペラ 名曲アリア・コンサート」に出演します。ほかに、中丸三千繪さん(ソプラノ)、大島幾雄さん(バリトン)もゲスト出演します。

チケットは、全席指定(4000円)。読売日響(03・3562・1550)ほかで発売中です。


★ 岡田 昌子

生年月日 1980/11/17

香川県出身、東京芸術大学声楽家卒業、同大学院修士課程オペラ科修了。

 2005年「JNSAヨーロッパ歌劇場総裁による声楽家オーディション」にて海外の審査員から注目を浴びる。

 これまでに、ハイライトで「コシ・ファン・トゥッテ」フィオルディリージ、「ドン・ジョバンニ」ドンナ・アンナ、「ドン・カルロエリザベッタ、「ノルマ」ノルマ、アダルジーザ、「椿姫ヴィオレッタ、「トゥーランドットトゥーランドット、「アイーダアイーダなどを演じる。

 07年、紀尾井ホールにて行われた「林康子・紫綬褒章受賞記念コンサート」に賛助出演、東京芸術大学・大学院オペラ科定期演奏会ラ・ボエーム」ムゼッタ役にてオペラデビュー、08年、愛知県文化振興財団による公演「オペラは美しく、劇的に」で、林康子氏と「ノルマ」アダルジーザ役デュエットを歌う。福井財団によるオペラ公演「オペラハイライトコンサート」で林康子氏と3度目の共演。よんでん文化振興財団による公演「ふるさとコンサート」に出演。富山オーバードホールOPERAチョン・ミュン・フン指揮「ラ・ボエームミミ役でアンダースタディを務める。香川県県民ホール開館20周年記念事業オペラ「蝶々夫人」の全国オーディションで蝶々さん役に抜擢され、林康子氏とダブルキャストを務め、本格的なデビューを果たす。09年「オペラとJAZZの夕べ」と題し、サロンコンサートを行った。プッチーニ生誕150周年記念イベントコシノジュンコ「オペラとファッションを語る」でコシノジュンコの衣装まとい歌った。

 これまでに声楽を熊谷美子、公博、林康子、ジャンニコラ・ビリウッチ、川上洋司に師事。



さぬき市出身。高松一高卒。東京藝術大学声楽科卒。同大学院オペラ科在籍中。香川学生コンクールで4年連続1位受賞。2007年東京藝大・大学院オペラ科定期演奏会ラ・ボエーム」ムゼッタ役にてオペラデビュー。2008年香川県県民ホール開館20周年記念事業オペラ「蝶々夫人」のオーディションで、蝶々役に抜擢、林康子とダブルキャストを務める。現在オペラをはじめ、ショーやサロンコンサート等でも活躍中。これまでに声楽を熊谷美子・公博、藤岡純子、林康子、ジャンニコラ・ピリウッチ、川上洋司に師事。 



◆日伊声楽コンコルソ



時代の日本オペラ界を担う人材発掘を目指して行われる、国内有数の声楽コンクールです。

・ イタリア・オペラのアリアとイタリア歌曲のみを課題曲に競われ、日本楽壇を代表する声楽家指揮者音楽評論家らによって、厳正に審査されます。

・ 過去に、松本美和子、林康子、出口正子市原多朗の各氏ら、日本オペラ界を代表する声楽家が、この舞台から世界へと羽ばたいていきました。近年では、佐藤美枝子さん、中島康晴さん、木下美穂子さん、野田ヒロ子さんも、このコンコルソから巣立って行きました。

・ 優勝者には、賞金100万円、YKK音楽賞賞金50万円、イタリア往復航空券などが贈られます。

・ また、1〜3位入賞者による「披露演奏会」を実施。将来性豊かな入賞者の歌声が、読売日響の演奏をバックに、サントリーホールの大舞台で“デビュー”を飾ります。