円相場は急伸し、一時1ドル=83円72銭をつけ、1995年6月以来約15年ぶりの円高「一大事」

24日の外国為替市場円相場は急伸し、一時1ドル=83円72銭をつけ、1995年6月以来約15年ぶりの円高水準となった。対ユーロでも、2001年7月以来約9年ぶりの高値となる1ユーロ=105円台半ばに上昇した。世界経済の先行きへの懸念から、投資家リスクを避ける姿勢を強めており、比較的安全な資産とされる円を買う動きが加速した。



 24日の東京株式市場は、円高を嫌気して続落、日経平均株価(225種)の終値は約1年4カ月ぶりに9000円を割り込んだ。海外で一段と円高が進んだことで、25日の東京株への影響が懸念される。



 ニューヨーク市場の円相場は午前8時半現在、前日比1円27銭円高ドル安の1ドル=83円84〜94銭。ユーロは1ユーロ=1・2588〜98ドル、105円62〜72銭。



 この日の東京市場では、朝方から円買いドル売りが優勢だった。1ドル=85円を挟んでもみ合った後、野田佳彦財務相記者会見で、為替介入への具体的なコメントを避けたことから円高が加速。ロンドンニューヨーク市場でさらに円高が進み、83円台に突入した