カーリング女子目黒が第9エンドにダブルテイクアウトを決め英国をギブアップアップさせ2勝目をあげる

 バンクーバー冬季五輪カーリング女子(19日=日本時間20日、五輪センター)日本代表チーム青森は1次リーグ第4戦で前々回のソルトレークシティー五輪覇者・英国と対戦し、第9エンドにスキップ目黒萌絵(25)のスーパーショットで一挙に5点を奪い、11−4でギブアップ勝ち。日本は通算2勝2敗となった。



 日本は第1エンドに1点を先制すると、第2エンドはブランクエンドに。第3エンドでは英国に1−1の同点に追いつかれたが、第4エンドではスキップ目黒の2投目がダブルテイクアウトとなり、日本は3点のビッグエンドとした。第5エンドでは英国に2点を返され、4−3と日本の1点リードで前半が終了した。



 後半、第6エンドは日本はピンチを迎えるも目黒のドローショットでしのいで1点を獲得。第7エンドも日本が1点をスチール。日本が3点をリードして迎えた第8エンドは英国に1点を返され6−4と2点差に詰め寄られたが、第9エンドに目黒がダブルテイクアウトを決めて一挙に5点を奪い勝利した。



 日本はこの後、21日(日本時間22日)にロシア、続いてドイツと対戦する。英国は3勝2敗となった。



日本は第4エンドに3点を奪うなど、第8エンドまでに6―4のリード。第9エンドに目黒萌絵みちのく銀行)が最後の一投で相手のストーンを二つはじき出すなど、一挙に5点を獲得。英国は最終第10エンドの前に、ギブアップした。


アメリカ戦ではミリ単位の僅少さで勝ち、イギリス大差でノックアウト勝ち。

クリスタルジャパンは見せてくれますね。がんばってメダルを取ってほしいものですね。


カーリングのルール

◇高度な作戦と技が必要な「氷上のチェス



■1チーム4人で対戦

 石を投げる順に「リード」「セカンド」「サード」「スキップ」と呼ぶ。スキップは投げる位置を指示するなど、司令塔役割を果たす。



■8個の石を投げる

 目標とする円(ハウスという)に向けて1人2個ずつ石をすべらせる。対戦する2チームが1投ずつ交互に投げる。



■円の中心に近い方が勝ち

 石を円の中心により近づけたチームが得点を得る。相手の石より中心近くにある石の数が点数になる。相手は必ず0点となる。



■1試合は10エンド

 対戦する2チームが8個ずつの石を投げ終えると1エンドが終了。10エンドを行い、各エンドの得点の合計で勝敗が決まる。



◇独特の用具が使われる



■石(ストーン)

 カーリングのいわば主役。直径約30センチ、重さ約20キロの円盤形をしたものに、取っ手がついている。主にスコットランドの島でとれる硬い石でつくられる。選手の所有ではなく、会場に用意されたものを使う。



ブラシ

 カーリングでよく見られるのが、すべらせた石の前をブラシではくしぐさ。まさつで氷面をとかして石の距離をのばしたり、方向を微妙に調整したりする。ブラシは合成樹脂や、馬毛、豚毛を使ったものがある。



シューズ

 裏側が左右で異なる専用のくつを使う。片方はすべりやすい素材でできていて、もう片方はゴムなどですべらないようになっている。ブラシを使う時は、すべる方のシューズにカバーをつけ、すべらないようにする。



リンクのラインも独特



■ハウス……石を投げ入れる円。中心を「ティー」という。

ハック……石をすべらす時に使うけり台。ハックから手前のホッグラインまでに石を手放さないと失格となる。

■ホッグライン……この線よりハウス寄りに達しなかった石は失格となり、取り除かれる。

■バックライン……この線から完全にはみ出た石は失格となり、取り除かれる。

■フリーガードゾーン……ティーラインとホッグラインの間。ここに石を置くことで、相手の攻撃をさまたげたりする。