米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の移設問題で社民党の福島瑞穂党首がいうのは当然であるし、潔い行動である

沖縄県の米軍普天間飛行場の移設問題を巡り、28日に消費者相を罷免された社民党福島党首が29日、静岡県内を訪れ、静岡市浜松市で講演や街頭演説などを行った。



 「自分の信念に従って罷免されたのならば、仕方がない」など、自身の立場と主張を訴えた福島氏。話を聞いていた一般の人からは、福島氏の主張への賛否とともに、今回の事態を引き起こした鳩山首相のリーダーシップの欠如や責任を指摘する声が数多く上がっていた。



 福島氏は正午過ぎ、新幹線でJR静岡駅到着。党県連幹部との昼食の後、午後1時40分から同駅近くの東海軒会館で支持者ら約140人を前に講演した。



 講演で福島氏は、「社民党も私も主張は変わってはいない。変わったのは内閣だ。私は言葉に責任を持つ政治をする」と述べ、普天間問題などで発言のぶれが指摘された鳩山首相を痛烈に批判。「私を罷免することは社民党、沖縄、国民の信頼切り捨てることだ」と強調した。



 自発的な辞任ではなく、罷免されたことについて、「“自己都合退職”だと、本人が納得したと思われる」と法律家らしいユーモアを交えつつ、「罷免はされたが、自分の思うところを頑張っていく」と話すと、出席者から拍手が起きていた。



 講演を聞いた静岡市清水区柏尾、無職腰塚雅代さん(63)は「福島さんは信念を貫き、最後まで頑張った。鳩山首相には期待したが裏切られた」と話していた。



 一方、同市駿河区の男子大学生(23)は「鳩山首相には閣僚を辞めさせる権限があるのだから、福島氏が罷免されたのは当たり前。鳩山首相が退陣しなければいけないとは思わない」と強調しつつ、「首相は国民の声はちゃんと聞くべきだ」と注文も付けた。



 福島氏はこの後、JR静岡駅南口で街頭演説に臨んだ。警護警察官が並び、ものものしい雰囲気の中で演説する福島氏の前で多くの人が足を止め、「罷免翌日」とあって注目を集めていた。



 演説を聞いた人からは、福島氏への言及以上に、鳩山首相への厳しい言葉が聞かれた。同市駿河区下島、無職山村克彦さん(67)は「政治家が自分の主義を貫くのは当然だとは思うが、福島氏は自ら辞任した方がよかったのでは。自分の考えをよしとするなら、連立はやめた方がいい」と話すとともに、鳩山政権について「お粗末。首相は即時退陣すべきだ。参院選でも支持は得られないだろう」とあきれた様子だった。



 同市葵区の無職男性(68)は「この間までは社民党民主党の足を引っ張っていると思っていたが、鳩山首相普天間問題に腰が入っていないのがはっきりわかった。首相は『いろいろ考えたがあきらめました』という感じだが、それでは政治をやっている意味がない。約束が守れないのなら退陣した方がいい」と切り捨て、参院選についても「昨夏の衆院選では民主党を支持したが、次は支持しない。社民党を支持するかどうかは、今後の様子をみて考えたい」と話していた。


 社民党福島瑞穂党首が米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の移設問題で政府方針への署名を拒否して消費者・少子化担当相を罷免されたことを受けて29日、同党が連立政権から離脱することが固まった。鳩山由紀夫首相は同日、訪問先の韓国・済州島で記者団に「社民党にこれからも協力をお願いしたい」と呼びかけたが、離脱は不可避の情勢だ。30日の社民党全国幹事長会議での議論をへて正式に決定する。



 福島氏は29日、静岡市で講演し、「誰が考えても二枚舌だ。だまされたふりはできない。万一、サインして閣議決定となれば、社民党は生きていけない」と述べ、署名を拒否した理由を説明した。その後の記者会見では、「私を罷免したことは、社民党を切り捨てたことだと理解している」と述べ、連立離脱の意向を強調。全国幹事長会議での議論の見通しについては、「罷免を非常に重く受け止めている党員ばかりだと思う」と述べ、連立政権から離脱することで、党内が意思統一できるとの見通しを示した。

 同党の又市征治副党首も同日の民放番組で「連立離脱が筋だ」と述べた。



 また、同党の重野安正幹事長、渕上貞雄副党首ら幹部は同日、党本部で改めて対応を協議した。連立離脱に向け、執行部として最終的な意思を確認したもようだ。



 一方、連立解消後の民主、社民両党の参院選での選挙協力については、福島氏は記者会見で、「各都道府県が組織ごとに判断する」と述べ、地方組織の判断で連携できる余地を残している。だが、連立解消が個々の選挙区での両党の関係に悪影響を及ぼすことは避けがたく、民主党にはさらなる痛手となりそうだ。



 こうした事態を受け、鳩山首相は29日夜、外遊先の韓国・済州島ホテルでの同行記者団との懇談で、参院選の見通しについて、「当然、楽観視していないが、努力したい」と述べた。また、与党内で取りざたされる内閣改造論については、「そういう発想は持ち合わせていない」と否定した。


一言 公約に違反することに対して意義を唱えるのは当然で国民に対する裏切り行為である。

国民は公約を信じて投票しているのだからそれができなければ即刻退陣すべきである。



社民党福島瑞穂党首がいうのは当然であるし、潔い行動である。



村山首相内閣のときに政権を担った時に「自衛隊合憲」などと社会党の趣旨に反することをやったのは現実主義に走りすぎであった。この時から社会党の奈落が始まった。



今回は福島瑞穂を褒めてやりたい。党や個人の主義主張をまげて政権の座に居座ろうとするのはよくない。選挙で政権をとるべきで、悪いことは悪いとはっきりいえたことは賞賛に値する。



社民党福島瑞穂よ今後は方向を間違えずにがんばってほしい。